悲壮
我の無力に只涙しかなく、
己の不甲斐なさに、こころ詰まり
泣く事しか出来ない。
何もない時から、
寂しさをねじ伏せ、ひとりの時でも
強がってみせた。
もう終わりかと思いながら
悲しい気持ちを、隠そうともせず
声をたてていた。
残された者を、
不憫とも憐れとも、感じていても
何もできない。
その無力感を、
心の芯に沁みこませ、滲み出て行く
悲壮感。
この瞬間に命尽きれど
この想いを後世に引き継がず
朽ち果ててしまいたい
つらいと初めて思った。
自分が悲しいと心から思った。
何も、何も出来ないまま
文字が涙で滲み
書いている事が正しいのかさえ
もう分からない
悲しい、悲しい、悲しい、悲しい
今は、それだけしかない。
涙は尽きない。
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