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義足の少女

朝の通学時間
みんなが歩く流れの中に
膝から下の骨をむき出しにして歩く
一人の少女
見せつけるでもなく、隠すでもなく
ただ自然に歩いてゆく。

夕日の駅へ向かう道
まばらな人影の中に
鉄の骨を光らせまっすぐに歩く
小柄な少女
誰とも話をせず、横を見るでもなく
ただ黙々と歩いてゆく。

月夜の細い裏通り
わずかな星の光の中に
膝下だけの杖を隠して佇む
可憐な少女
見える所は隠さず、心だけを内に秘めて
ただ夜空を見上げていた。

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