生きつづけたい

深く考えても、浅く考えても、
何も考えなくても、
人はとりあえず生きていられる。

でも、人が求めるものは、
生きている実感。

うれしい時はもちろん
悲しい時でも、そこには
生きている実感がある。

自分だけを、みつめていても、
周りだけを見ていても、
あなたは、とりあえず生き続ける。

でも、人に気を遣うことで、
自分にも気を遣える。

夢ごこちの時はもちろん
痛い時でも、そこには
自分を支える私がいる。

人をうらやんでみても、
自分をさげすんでいても、
私も、とりあえず生きようとしている。

それを、あきらめない限り。
何かを得る事ができる。

辛いときはもちろん。
うまくいった時でも、
終わったと思った時から先へは行けない。

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アンコール

閉じ始めた幕が、場内の拍手の力で
再び開き始める
もう終わったと思った瞬間が
過去に変わった

次の公演はまだ決まっていない今
明るい光が差す
たどり着いた小さな劇場に立ち
今を演じ続ける

こんな私の、ほんの僅かな力を望む
多くの仲間がいた
気づかずに孤独を演じ続けていた
私は変わった

欲望と策略が渦巻く世間の荒波に
巻き込まれて
助かるためには自分の欲望を
捨てるだけでいい

先のことなど考える余裕も無い
考える必要も無い
今は全力で演じ続けるだけでいい
仲間がいるから

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自然に抱かれて

広がる緑一面の真ん中を
太陽の日差しを背中に浴びながら
歩いて行く

行く先は安息の場所ではない
そのためのエネルギーを受け取り
歩いて行く

広大な自然の中から受け取った
その偉大な力は体力とともに
癒しを得る

毎日の疲労が重なって
うつむきながら、狭くなった歩幅で
歩いていた

自然の力と、大自然の癒しを
体と心の奥底に感じ目に焼きつけ
前を向いた

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あたらしい命

新しい命とともに
新しい生活が始まる
新しい命が宿り
新しい希望が生まれ
新しい命が育ち
新しい夢が膨らむ

愛がもたらす命
愛から生まれた命
愛で育てる命
愛が実った命
愛し続ける命
二人の愛があったから。

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見失った夢

夢を見失った者たちに
掛ける言葉はいつも同じ
夢を捨てた訳でもないのに
「夢を持とう」

手首の傷跡の数と
薬を買ったレシートの数だけ
夢を見失っては夢を拾う
それを繰り返した

この世に戻るつもりは無かった
繰り返すたびそう思った
何も見えなくなった世界より
何も無い世界へ

自分が悲しむことはしていない
でも、生きる事は悲しすぎる
希望を無くした心より
閉ざされた暗闇へ

自分を逃がしてやりたかった
何度も何度も思ったから
逃げ場の無い現実から
逃げるために

愛は私の手に触れていた
それがすべり落ちるまでは
無くしたものの代わりに
手に入れたもの

悲しみから逃れるための
冷たく光る薄い金属
夢を見続けるための白い塊
永遠に眠るために

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心で

表面的な言葉だけで会話するあなたへは
話すことなど、もう何もない。

心と心で語り合うことが格好悪いというあなたに
生きてる意味は見出せない。

一人で生きているふりをしているのか、
単にそう思っているだけなのか。

心と心の結びつきを受けつけないあなたは
抜け殻のようなうわべだけの存在。

私の心を少し強くぶつけるだけで
粉々に砕け散り形もなくなる。

心の内側を持たない影だけのあなたは
私の心の意味を理解できない。

人と人との結びつきは心と心の結びつき
表面的な気持ちにつながるはずもない。

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MONGOL

太陽は、
東の地平線の彼方から昇り
西の地平線の彼方へ沈む
緑の草原と、
荒れた大地のコントラストを行き交う人と馬の群れは、
丸いテントと共に移動を繰り返し、
留まる処を持たないまま、
一生を終えて行く

そこはMONGOL
永遠に広がる北の大地
そこはMONGOL
自然が織り成す驚異の大地

月は、
東の地平線に浮かび上がり
西の地平線の上で消え去る
夜の暗さと、
冷たくなった空気の静けさは眠りについた者を包み込み、
星のまたたきは活動を始めた動物たちを
天空から見守り、夜の深さを、
そのまま地上へ伝える

そこはMONGOL
永遠に広がる夜の大地
そこはMONGOL
自然が厳しい果てない大地

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絆(きずな)

離れていても、分かり合える
離れているから、想い合える
出会った時からそうだったように
今もそのまま続いている二人の愛は
時と場所を越えて
二人の時間と空間を一つにしてくれる。

離れている時間がとても長く
離れている距離がとても遠く
いつも一緒に居た日々は過ぎ去った
こんな日が来てもいいように二人は
つないだ手を離さずに
二人の時間を大切に過ごして来た。

離れていても、分かっているよ
電話の中から、想いが聞こえる
出会った時からそうだったように
今もそのまま続いている電話の声は
距離と時代を飛び越えて
恋人同士だった過ぎた日々を思い出させてくれる。

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横殴りの雨

冷たい雨が、強い風と一緒に
私をめがけて降り続ける。

傘は、その役目を果たせず
風に負けそうになっている

もう靴の中はどぶの中のよう
着ている物も重く垂れ下がる

何のために歩き続けるのか
どこに向かって歩いているのか

何を求めて歩いているのか
何を期待して歩いているのか

その先には何もない
その向こうにも何も見えない

雨に襲われながら一人歩く
ただ歩くことを目的にして

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雨の中を

雨の中を歩く日々は、
私の一生を暗示しているかのよう
暗く、冷たく、風さえも向こうからやってくる
そして、雨で霞んで遠くは見えない。

雨に濡れてしまう体は、
惨めにさまよう野良猫に見えてくる
考えることも出来ずに、ただ立ち尽くすだけ
そして、太陽はいつまでも見えない。

雨が止むのを待っていては、
前にも進めず、泣くことも笑うこともない
見えない夕日を心の中で見ながら
再び、見えない明日へ歩き始める。

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終演

旅の途上で演じてきた物語も

やがてエンドロールが近づいた

終わらない旅のワンシーンに

気がつけば4年の歳月が

過ぎ去ろうとしていた

昔からいたような気がしても

ここは旅の通り道にすぎない

終わらない旅のワンシーンが

終わろうとしている今この時

最初のシーンを思い出す

出会った人は多くないから

一人一人が印象に残る

歌を演じる人々のワンシーンに

溶け込もうとしていても

その前に終演の時は来る

また出会えるとは限らない

一緒に演じた人たちだから

私が演じるワンシーンの中で

もっと沢山話をしたかった

でも残された場面はもう少ない

いつまでも競演していたくても

流れ流されたどり着いた

偶然の重なりで出会った杜の都

また何処へともなく流されはじめ

もう戻ることは無い花舞台

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ゆっくりと目を閉じて

明日があるから、
もうお休みなさい
今日の最後は素敵な詩(うた)を聴き
ゆるやかなリズムに乗せて
深く静まりかえった夜を閉じよう

あなたの言葉や、
私の涙も
すべてを闇にまぎれさせ
何もなかったかのように
頭の中を黒く塗りつぶし

ゆっくりと目を閉じて
ゆっくりと息をして
ゆっくりと、ゆっくりと
眠りにつこう
明日がいい日であるように

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夜の風

夜の風はまだ冷たく、
あった筈の体の熱が消えてゆく
昼間の雑踏と
夕暮れの寂しさも忘れてしまうくらい
思考が凍りついてゆく

月も凍れば人も凍る
音も凍れば時の流れも
凍りついたかのように動かない

今こうしているのが
本当の自分かも知れないと
感じ始めて我に返れば
風も止み、体の中から熱も
取り戻し始めた

自然の流れのままに
時の流れのままに
命の流れのままに

生き続ける力をいつまでも
このハートに刻んでおきたい

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愛を語らない

愛を語れない私に、愛を語りかけてくるあなたは
きっと誰に対しても、同じ言葉を振りまいている

愛は叶えられると信じ、一人の人に告げてみても
その愛は実らずに枯れ果て、冬から抜けられず

今も凍ったままになっている私の心を誰も知らずに
いたずらのように、同じ意味の違う言葉が通り過ぎる

愛を受け入れさせようと、途切れなく続くあなたの言葉は
私の空っぽな心をただ吹きぬけて行くだけ

そっと一人にしておいて、そして誰も私に近寄らないで
みじめな私を知って欲しくないし、見られたくないから

このまま死ぬまで冬から抜け出せなくても大丈夫
たとえ明日私が死んだとしても誰も悲しまないように

私に言葉をかける事は、あなたを傷つけること
痛みを知ってる私は、それ以上の優しさを知らない

泣きながら暮す毎日に、慣れてしまった私だから
泣きながら暮す毎日は、私だけでいいはずだから

誰も傷つけないように、私も傷つかないように
あなたが傷つかないように、私だけ傷つけばいい。

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試練

神から与えられた苦しみの中に
自分で招いた苦しみもあるけど

神から与えられた悲しみのすべては
自分ではどうにもならないことばかり

人の命の長さと人が苦しみ続ける長さと
私が悲しんでいる時々とが重なり会って

今までも、この先も、あなたも私も
ただ生きているだけの時間の他に

一瞬の幸せと永遠に思える涙の中で
あふれ出ていた愛に気がつく時がある

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